埼玉県のH.M様より、以前「kibi-ru ACTION」の展示会でご購入いただいたトートバッグのメンテナンスのご依頼をいただきました。
ほつれてしまったお気に入りのバッグを、これからも長く愛用するために
リメイクのきっかけ
バッグのモチーフに使われているガラパゴス諸島の織物のほつれが気になっていた「kibi-ru ACTION」のバッグ。きびるリメイクでメンテナンスできると知り、修理についてご相談いただきました。
制作のポイント
今回は、ほつれた生地の部分にグアテマラの織物を貼り合わせることで、ほつれたところを隠すようにメンテナンスを行いました。
ガラパゴス諸島の織物は、織りが粗いうえ、生地の端の処理がないものがほとんどだと言われています。そのような生地は、使っていくうちに端から裂けたり、ほつれたりしやすいという特徴があります。今回のバッグのモチーフ部分も、制作時にしっかりと補強を行っていましたが、長くご愛用いただく中で、ほつれが生じてしまいました。
完全に元の状態へ戻すことは難しいものの、織物同士の相性も良く、色味も自然に馴染む同じ中米エリアの素材を用いることで、このバッグが持つ世界観やイメージを損なわずに補修することができました。








ご指定箇所の修理にとどまらず、全体を細やかにチェックしてお手入れ
きびるリメイクのメンテナンスでは、お客様からご相談いただいた部分の修理だけでなく、バッグ全体の様子も詳しく確認してお手入れをしています。
例えば今回は、飛び出してしまった糸などもありましたが、むやみに切ってしまうのではなく、手作業でていねいに生地の内側へと戻して修復しました。








お客様のご感想
仕上がりをご覧になったH.M様からは、「最&高」とのうれしい一言をいただきました。
今回お手入れをしたモチーフに描かれているのは、世界で唯一、飛べない鵜(ウ)として知られる「ガラパゴスコバネウ」。飛ぶことはできませんが、水中を驚くほどの速さで泳ぐ、ガラパゴス諸島を代表する特別な鳥です。

H.M様はこの鳥にまつわるストーリーをとても気に入ってくださり、「こうして生地が傷んでも、また修理して長く使っていきたい」とお話ししてくださいました。
個性豊かなガラパゴスコバネウとともに、これからも長く一緒にお出かけを楽しんでいただけたら、私もたいへん嬉しく思います。大切なバッグをお預けいただき、本当にありがとうございました。


