埼玉県のI.K様より、妹様からお子様への誕生日プレゼントだった大切な子供服を、普段使いしやすいボニーバッグへリメイクするご依頼をいただきました。
小さくなった子供服に宿る、たくさんの「可愛い」と愛おしい記憶
リメイクのきっかけ
今回お預かりした洋服は、お子様たちが生まれた時から大変可愛がってくれたというI.K様の妹様が、お子様たちのために毎年誕生日にプレゼントしてくださった大切な子供服です。
「捨てられないけれど、このまましまい込んでおくのはもったいない。子供服をバッグにしてもらえたら」との想いから、形が好みだったボニーバッグへのリメイクをご依頼いただきました。
制作のポイント
Tシャツ素材はそのままバッグに仕立てると、荷物を入れた際にどうしても生地が伸びてしまいます。そのため、まずはTシャツの裏面にしっかりとした厚みのある芯材を貼り、バッグとしての強度を確保しました。
また、I.K様からの「子供服についているワッペンやロゴを、なるべくたくさん表に出してほしい」というご希望を叶えるため、それぞれのTシャツのメインとなる部分がバッグの表面にくるよう配置を工夫しています。
たくさんついていたワッペンは一度すべて取り外し、バッグの形状に合わせてバランスよく見えるよう、新しくレイアウトを再構築して縫い直しました。全体の色彩が美しく引き立つよう、赤色の配置にも細心の注意を払っています。






傷やほころびも宝物。お母さんの優しい繕い跡をデザインに
お預かりした子供服の中には、息子様が小さかった頃に生地が破けてしまったところを、手で繕われた跡が残っているものがありました。
通常のバッグ制作では、こうした傷やほころびの箇所は避けて裁断することが多いものです。しかし、この子供服に詰まったたくさんの温かい思い出をお聞きしていたため、あえてその繕った手跡を隠さず、バッグの見える部分へそのまま取り入れるデザインにしています。
パッチワークのように賑やかで楽しげなワッペンやロゴの配置、そして元気な赤色のバランスを整えながら、お母さんが我が子を想って針を動かしたその優しい時間も、ひとつの大切なパーツとしてバッグに共存させました。

お客様のご感想
走り回っていた息子の姿がよみがえる、世界にひとつのバッグ
バッグの生地にした子供服は、4歳年の離れた妹が、毎年、子どもたちの誕生日にプレゼントしてくれたものです。
妹は子どもを授かる機会がなく、私の子どもが生まれた時から大変かわいがってくれました。私もプレゼントしてもらった洋服をとても気に入っていたので、孫が生まれたら…と保管していましたが、着てもらう機会もなく…。
ワッペンがついていた洋服は、下の息子が着ていました。パッチワークを見ると、元気に走り回っていた息子の姿を思い出します。
まさに、当時の思い出と一緒に過ごせます! ありがとうございました☆

単に形を新しくするだけでなく、ご家族の歴史そのものを今の暮らしの中で愛せる形に…そんなリメイクとなったことをたいへん嬉しく思います。
I.K様、この度は大切な思い出が詰まった子供服をお預けいただき、誠にありがとうございました。新しくなったこのバッグが、これからの毎日にそっと寄りそい、たくさんの笑顔を運んでくれることを心より願っております。


